J.の備忘録

なんか好きな作品とか絵とか漫画制作の所感を書きます。副音声みたいですね。

「楠絵マキナ」絵、制作備忘録

久し振りに記事を書きます。
今年は就活を通して、改めてプロイラストレーターになれないかを短い時間ながら本気で挑戦しようと考えているため、何を考えてどう描いたかを端的にではありますが、ぼちぼちと思います。

 

  • 序文
    • 絵を描くことへの想い
  • 本論
    • 「楠絵マキナ」というキャラクター
    • モチーフ、テーマの決め方
    • 制作手順
  • 結論
    • 1年をどう使うか?

 

序文

 実際にSkebを初めて、応援してくれる人々から依頼を受けて絵を描くことで様々な意識が変わりました。そして、自分が如何に甘えていたのかを知ることとなりました。

 絵を描くことへの想い

 大学生活を通して絵を描いてきた訳ですが、修士後半まで何となく「会社員として働くことになるのだろう。そして、隙間時間などに絵を描いていければ人生御の字である」とは考えていました。しかしながら、実際に就活が始まってみると、周りとの差や仕事への熱意。そういったもので自分が如何に劣っているのかを散々と自覚させられる日々を送っていました。

 その中で、自分が最も自信をもって取り組んできたものは何かと考えた際に「絵を描くこと」は真っ先に上がる事であります。絵の上達を通して、自分を見つめ直し、人と交流する。この想いの根本を考えると、やはり自らの手で「人を楽しませたい」「喜ばせたい」と言うモノが核にあるのだと気づきました。

 しかしながら、「真剣に」取り組んできたといわれると、実はそうではありません。やはり学生生活も大切にしなければ、そんな思いがどうしてもぬぐえず、「狂えるほど」のめり込んではいなかった、一歩引いた形で過ごしていたと言うのが現状です。

 これだと流石に諦めきれない、このままじゃ終われない。なので今年は様々なモチーフでイラスト制作に励み、プロになれないか考えてみようと思い立ったわけです。

 

本論

 今回、氷雨ユータ先生から依頼を受けた「エクス・マキナも救われたい」のキャラクター、「楠絵マキナ」はそのような中でまさに天祐でした。キャラクターデザインから構図まで「好きにして良い」との事でしたので、大変挑戦的でかつ、やりがいのある絵でした。

楠絵マキナというキャラクター

 楠絵マキナは「キカイ」、つまり存在として形而上、またはそれに準ずる上位の存在の顕現であり、かついい意味で人倫に囚われず、かつとびぬけて明るく振る舞い、また主人公への執着、他の存在への無関心。そういった激しい二面性が彼女の魅力だと感じていました。彼女は「月の瞳を持つ」、「金色の短髪」、「胸が大きい」、「人並外れた美しさ」がある事も重要な形態要素であります。

モチーフ、テーマの決め方

 まず、どう「上位存在感」を出そうかと考えた際に、アオリ構図にすることは決めていました。かつ、「いつか貴方に満月を」という題にすることは初めから決まっていました。それは小説の内容にも合っていましたし、私が見たいものでもあったからです。

 やはりモチーフが決まった後はテーマです。顔の他に「月」やなにかを使いたかったのですが、ここがかなり難航しましたし、自由度が高い分どの服装が最も可愛くキャラクターを見せることが出来るのか、この部分は私の腕の見せ所でありましたので最も時間がかかりました。

 実際にやった事は、Pinterestなどで気に入った服装をpick upする。WEARで服装をチェックする。Bloodborneの設定資料集を見る、ポーズと他にあう小物、演出に使える背景などの考案の為に写真を取る。これらはしていました。後はどう組み合わせるか大変難しい問題でしたので、今後言語化します。

制作手順

 制作手順は基本「plot→ラフ→線画→塗り→仕上げ」の順です。しかしながらもう少し良い改善が出来るのではとは考えています。こちらも今後言語化しながら制作を続けていこうと考えています。特に、塗り、ラフの部分が本当に苦手であるため、教本を一冊1ヶ月以内に抑えて、絵柄を安定させつつ成長を測りたいと考えています。

 塗りは純粋に様々な技法を試したいという方針から、様々な書き方をしてきたのですが、再現性が無い点で大変反省すべきだと考えています。改善の為に好きな塗りの絵師の塗り再現、カラーパレットの作成、自分なりの色塗り手順の策定などを行います。

 ラフに関しては、自分のポーズの引き出しが少ない事が原因だと考えています。やはりこれに関しては回数をこなすしかないと考えていますので、クロッキー10体と1体スケッチを隙間時間などで継続して行うことを目標にします。

結論

一年をどう使うか

 上記のように、目を逸らしていたのですが対処すれば明らかに効果のあるようなモノは沢山あります。これらを改善することで自分はまだ絵が上手くなることが出来ると前向きに考え、今後精進していきたいと考えています。

 

最後に、いつも応援して頂いているKota様、今回依頼していただいた氷雨様、またいつもTwitterで交流している方々、今まで大変ありがとうございました。今後は計量的に絵の上達を測れないか試行錯誤していくので、これからもよろしくお願いします!